ダイビングライセンスについて紹介!

  • 本格的にダイビングを楽しみたい!
  • 地球上の残り70%を冒険したい!
  • 水中で非日常を感じたい!
  • 海の環境保護に興味がある!

『でもダイビングのライセンスって色々あって何がいいのかわからない』

そう不安に思っている方に、今回はダイビングライセンスについて解説します!

ダイビングライセンスの種類

Cカードとは?

Certification Cardの略称で「認定証」という意味。Cカードの他に、『ダイビングライセンス』『Cライセンス』という呼び方もあり、意味は一緒です。Cカードを取得すると、ダイビングに必要な知識やスキルを習得した証明になります。

ただし、ライセンスといっても民間団体が発行しているものなので、国家資格ではありません。日本では、国家資格として『潜水士』があります。それはレジャーダイバー(ダイビングを趣味として行う人)むけではなく、潜水を職業としている人向けであって潜水士を取得してもレジャーダイビングはできないのです。

Cカードを取り扱っている指導団体の違い

Cカードを発行する民間団体は、世界で40ほどあります。今回はその中からメジャーな団体(PADI・NAUI・dsac・SSI)を4つ紹介します。発行団体によってはダイビングスキルのランク分けもあり、種類によっては潜れる水深やダイビングポイントにも差があるのでコース取得前にしっかりとチェックしておきましょう!

PADI

PADIは、1966年にアメリカで設立され、全世界のダイバーの60%以上のシェアを誇るダイビング指導団体です。『世界中のより多くの人たちにスクーバ・ダイビングを教えて、その素晴らしさと楽しさを知ってもらう』ことを基本理念とし、ダイバー向けに「楽しむ」「学ぶ」「磨く」を目標としたコースを展開しています。なので、年齢や性別に関係なく誰もが楽しめるものとなっています。また、初級者から上級者向けに多様なコースがあるので自分のペースにあわせて少しずつステップアップが目指せます。

PADI公式サイト

PADIが発行しているCカードには、通常のカードとゴールドカードの2種類あります。Cカード取得後の条件は一緒ですが、ゴールドカードはPADIのスクールの中でも5スター・ダイブセンターが発行できる特別なカードです。5スター・ダイブセンターとはPADIの規定するダイブ・センター(ダイビングショップ)の条件を満たした上でさらに、教育、器材、体験、環境の4分野への提供が優れているダイブ・センターだけに与えられる称号です。なので、PADIのCカードを取得しようとダイブ・センターを探している方は、ゴールドカードを発行しているダイブ・センターをおすすめします。

NAUI

NAUIは、PADIよりも少し前の1960年に創立されたダイビング指導団体です。『最愛の人を任せられる信頼』と『dive safety through education(教育を通じた安全なダイビングの実践)』を目標に掲げ、質の高いインストラクターやリーダーシップメンバーを育成し、その人材の豊かさと優れた指導方法で、世界的に信頼されるダイビング指導機関としてあげられています。

NAUIの初心者向けCカード取得コースは、「NAUIオープンウォーターダイバーコース」があり、参加年齢条件は15歳以上となっています。学科とプールや浅い海などで練習と海洋実習を行い、NAUIオープンウォーターダイバーとして必要なスキルを身につけます。

dsac

dsacは、“the British Sub-Aqua Club“の略で、1953年にイギリスのロンドンで設立された、ダイバー教育機関としては世界最古の指導団体です。『SAFETY FIRST(安全最優先)』を基本理念に掲げて、インストラクターの育成や教材の開発を行っています。

BSACの歴代の名誉総裁は王室から輩出されており、英国王室と深い関わりを持ったダイビング指導団体です。

≪歴代英国王室輩出のBSAC総裁≫

1960年-1963年 初代BSAC総裁 フィリップ殿下(エジンバラ公)エリザベス女王の夫

1974年-2014年 前BSAC総裁 チャールズ皇太子(ウェールズ公)故ダイアナ妃の夫

2014年‐ 現BSAC総裁 ウィリアム王子(ケンブリッジ公)

BSAC公式サイト

BSAC JAPAN

国外で開発されたプログラムは、翻訳の過程で理解しにくい表現が紛れており、海のトレーニングにおいても不足している部分があります。そこでBSAC JAPANプログラムは常に『ダイバーが分かりやすく安全にコースが受講できるように』という日本独自のきめ細やかさをモットーに教材の開発を行っています。もちろん世界基準はクリアしているため、世界中でダイビングを楽しむことができます。

SSI

SSIは、1970年にアメリカで設立された。もともとはPADIだった人が作った、国際ISOの承認を受けた指導団体です。カリキュラムが厳しく、『ダイビングは経験』という基本理念のもと取得までのプログラムは、他の団体よりも日数がかかります。

PADIランク一覧

今回は、全世界の60%以上のダイバーが利用してるPADIのランクについて解説していきます。

ダイビングスクール ノリスHP

スクーバ・ダイバー(PSD)

スクーバ・ダイバーとは、Cカードライセンスを取得する時間はないけど、1日体験としてダイビングをやってみたい方向けのコースです。

このコースでは、オープン・ウォーター講習の前半部分の基礎知識を学び、インストラクターの引率で水深12mまでのダイビングを楽しむことができます。

オープン・ウォーター・ダイバー(OWD)

オープン・ウォーター・ダイバーとは、ダイバーとしての基本的な知識と基本的な緊急対処のスキルを身につけるための一番初級レベルのCカードライセンスです。

学科講習(5-10時間)→プール講習(5本以上)→海洋実習(4本以上)の3ステップでスキルを習得いていきます。

習得するスキル内容

  • 機材セッティングの仕方
  • スキューバダイビングの潜水計画
  • 水中での呼吸の仕方
  • 中性浮力のとり方
  • よくあるトラブルの対処法  など

Cカード取得後は、インストラクター引率のもとで水深18mmまでダイビングが楽しめます。また、ダイビング器材の購入やタンク・レンタルなどのサービスを受けることができます。

参加前条件は、年齢15歳以上が対象

費用は、50000-100000円

アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(AOWD)

アドバンス・オープン・ウォーター・ダイバーとは,「ダイビングの遊び方」を追求するコースです。

学科講習(1回)と26種類のアドベンチャー・ダイブの中から5種類を選択し,選択したテーマに沿ってダイビングの海洋講習を受講することでスキルを習得していきます。

習得するスキル内容

  • 18m以深のディープダイビング
  • 直角や四角形などのコンパスの使い方
  • 上達した浮力コントロール  など

習得するスキル内容は,選択したテーマによって多少異なります。

PADI公式サイト

アドバンス・オープン・ウォーター・ダイバーのコースを取得すると,最大深度の水深40mまで行くことができます。

費用は,50000-100000円

レスキュー・ダイバー(RED)

レスキュー・ダイバーとは,ダイビング中の危険予測・安全管理のスキルに磨きをかけるコースです。

学科講習ではダイビングトラブルの原因を知り,事故を未然に防ぐことができる知識を得ることで,海洋実習ではトラブルの状況を色々なシュミレーションを通して実践し安全管理のスキルを習得してきます。

習得するスキル内容

  • トラブルを未然に防ぐ方法
  • 緊急時の応急処置
  • 事故時の救命方法
  • 水中捜索方法  など

レスキュー・ダイバーコースを取得すると、ダイビングへの視野が広がりより一層安全にダイビングを楽しむことができます。

取得条件として、アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー以上のCカードを取得し、日常での緊急時における救助法を学ぶエマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)プログラムを修了した人に受講資格がある。

費用は、50000円前後

マスター・スクーバ・ダイバー(MSD)

マスター・スクーバ・ダイバーとは、さまざまなダイビング活動や環境でスキルを磨いて、豊富な経験を積んだことを意味するアマチュア最高峰のランクを意味します。このランクは、専門のコースはなく、そのダイバーの経験を表彰するものです。  

          

PADI公式サイト

この条件を満たした方が申請料10000円を添えてPADIに申請することで取得できます。

取得後は、世界の上級者向けスポットにて潜水が可能となります。

ダイブ・マスター(DM)

ダイブ・マスターは、プロになるための最初の第一歩です。プロレベルのスキルを習得していくので、安全管理はもちろんのことダイバーとして飛躍的に成長できるコースです。

学科講習と海洋講習の2段階で、プロレベルの高い知識やスキルが必要な難易度の高いライセンスとなっているため、個人差はありますが取得期間は2-3ヶ月ほどかかります。

ダイブ・マスター取得後は、ダイビングでリーダーポジションとして活躍でき、また世界中どんな場所であっても、安心してダイビングを安全に楽しめます。

取得条件としては、18歳以上のAOWもしくはMSDライセンス保持者、最低40回のダイブ経験、EFR一次及び二次ケアトレーニングを受講済みの方が対象です。

費用は、150000円前後

アシスタント・インストラクター(AI)

アシスタント・インストラクターは、PADIプロフェッショナルとして経験を得るだけでなく、PADIダイバー教育システムを学ぶ最初のステップです。

ダイビングを趣味として極めていきたい方や、週末や余暇を利用してインストラクション活動を行いたい方におすすめします。

インストラクション技術を学ぶことにより、ファンダイブの引率や一部講習を担当できるため、ダイバーに的確なアドバイスも行えるようになります。

オープンウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)

オープンウォーター・スクーバ・インストラクターは、インストラクターになるための最終ステップです。

自分自身の成長や行動の幅を広げていきたい方や本格的にプロを目指している方におすすめします。

ダイビングライセンスによくある質問

Q 泳ぎが得意でなくてもダイビングってできるの?

A 泳ぎが不得意でもダイビングはできます!水中では、浮力をコントロールしながらダイビングをするので長距離を泳げる必要はないです。

Q ダイビングは夏限定?

A いいえ、ダイビングは一年中潜れます!ダイビングスーツには、ウェットスーツとドライスーツの2種類あり、寒暖によって使い分けができます。

Q ダイビングの時間はどれくらいなの?

A 潜る深さによって異なります。深水20mだと約30分くらいです。基本的に深水が深いと潜水時間は短くなり、浅いと長く潜ることができます。

Q 年齢制限ってあるの?

A 下は10歳以上といった規定(指導団体によって異なる)はありますが、上限は特にありません。老若男女楽しめるスポーツです。

Q 酔いやすいのが心配だけど大丈夫?

A 市販の酔い止めの薬を服用する、空腹を控える、なるべく遠くを見るようにする、などの工夫をすれば大丈夫です!

Q 生理の時でも潜れるの?

A 生理の時でもタンポンなどを使用して潜ることが可能です。もちろん生理で体調が悪い時には無理をしないことが大切です。

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